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シェルゼ&エコロジー

第3回 洞爺湖サミットと住まい・環境

2008年7月7日~9日に、地球温暖化問題を主議題とする 「洞爺湖サミット」 が北海道で開催されます。

洞爺湖は、およそ10万年前にできたカルデラ湖。トドマツ、エゾマツ等の木々に囲まれ、多くの動植物が生息しています。また、近接する有珠山は、過去100年間で4度の噴火活動が観測されている活火山で、近年では2000年に噴火、この噴火の跡は現在でも生々しく残されています。
洞爺湖と有珠山をはじめとする変化に富んだ自然豊かな洞爺湖地域は、恵まれた自然環境と自然災害の深い傷跡をあわせ持つ、環境を主要なテーマとするサミットの開催地にふさわしい場所と言えるでしょう。

洞爺湖の風景豊かな自然をたたえる洞爺湖の風景

サミットの主会合に参加するのはG8(グループ・オブ・エイト)の日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの8ヵ国首脳と、欧州連合(EU)委員長です。
今回のサミットでは「環境・気候変動」「開発・アフリカ」「世界経済」等がテーマとされています。なかでも、今回もっとも注目を集めているのが地球規模で深刻な問題となっている「環境問題」です。「環境サミット」とも呼ばれ、注目を集める洞爺湖サミットでは、地球温暖化対策として温室効果ガスの削減や資源の有効利用、太陽光などの自然エネルギーの導入など、地球的な規模での環境問題への取り組みが議題となり話し合われる予定です。

環境問題と住環境のつながり

福田康夫首相は、総理就任前の昨年5月、自民党住宅土地調査会長として 「200年住宅ビジョン」 構想を発表。総理就任後の国会での所信表明演説などでも「200年住宅」 構想の推進を提唱してきました。
「200年住宅」は、その後、国交省の住宅政策の柱の一つに掲げられ、その推進のための 「長期優良住宅の促進に関する法律案」が国会に提出され、成立が待たれています。このような構想が生まれる原因の一つに自然の資源を長く有効に活用する、つまり環境への配慮が挙げられるでしょう。
森林伐採により森林は減り続け、生活習慣の変化によりCO2の排出量は増加する。このような生活環境は地球温暖化を進める原因となってしまいます。住宅の長寿命化は環境・資源の面での新たな住宅政策でもあるのです。

森林と木々自然環境と住環境は密接に繋がっている

住宅と地球環境問題の議論は、近年、行政や住宅業界でも積極的になされ始めています。
国土交通省の「07国土交通白書」では「進行する地球温暖化とわたしたちのくらし~地球温暖化対策に向けた国土交通行政の展開」というテーマがとりあげられました。同省の年次報告書が「地球温暖化」を取り上げたのは初めてのことです。
また、住宅生産団体連合会も「環境行動計画」のリニューアル版を策定するなど、住宅をめぐる環境対応策への取り組みが目に見えて活発化してきました。

今回の洞爺湖サミットでは、私たちの暮らしに直結する「住宅と環境」というテーマも一つの軸として議論されることになる予定です。ここでの議論の結果によっては、「住まいを選ぶ」あるいは「住まいを作る」といった場面で、私たちの生活にも直接的に影響を及ぼす方向性が洞爺湖サミットで示されるのでは、と注目されております。

事実、経済産業省の肝入(きもいり)でCO2をまったく出さないエコ住宅の展示が行われるなど、「住まいと環境」というテーマに対する、政府の意気込みが各方面で感じられます。地球環境だけでなく、私たちの住まいの将来を考える上でも、今回のサミットからは目が離せません。
(※サミット後にレポートを掲載予定)

それぞれの環境配慮

2005年2月16日、地球温暖化防止の施策として発効された「京都議定書」で、日本は2008年から2012年の間に二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を1990年に比べ6%削減することが義務付けられています。

洞爺湖の夕景守りたい洞爺湖の美しい光景

政府の地球温暖化対策推進本部では、京都議定書による我が国の温室効果ガス6%削減の達成に向け、国民一丸となって取り組む地球温暖化防止国民運動「チーム・マイナス6%」を推進していますが、サミットが開催される洞爺湖町でも昨年度から「北海道洞爺湖サミット」の開催に向け、「チーム・マイナス6%」に参加。湖(洞爺湖)、山(有珠山)、海(噴火湾)に囲まれた自然豊な環境を守るとともに、地球温暖化防止に貢献するための活動が行なわれてきました。

また、近年の地球温暖化や洞爺湖サミットの開催決定を受け、電気自動車の開発、発売、実用化へ向けてのニュースや、クールビズ、ウォームビズ、CO2削減に向けての様々な対策がニュースなどで報道されている中で、多くの企業がこぞってCO2削減やエコに関連する商品を開発、啓蒙活動を行なうなどの企業努力を始めています。CO2削減は私たちの身近な暮らしの中でも考え直さなければならない問題です。例えば、1人1日のCo2排出量は約6kg、これを1人1日1kg減らすことで地球温暖化を少しでも食い止めることができるのです。

ここ数年、世界各地で地球温暖化が原因と考えられる自然災害が起こっています。年々暑くなる気温、世界各地で起こる自然災害等、地球環境が悪い方向に進んでいると感じざるをえない問題のすべては1日で解決できることではありません。そうした中、日本でサミットが開催され、環境問題が話し合われます。これを期に、政治の話だけではなく、身近な話としても環境問題を考え、生活の中に様々な工夫を取り入れてみたいものです。

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