外断熱マンション SHELLZE MESSAGE
シェルゼインタビュー
「快適で、健康に良く、しかも資産価値が持続する それが外断熱マンションだと思いますよ。」

ビル・マンション・個人住宅と約40年に亘り、設計監理業務を中心に携わってきた建築家・設計事務所ゲンプラン東京事務所 代表取締役「渡部英彦」さんに「外断熱マンション」について聞きました。
Profile
昭和33年京都大学 建築科卒業、その後 設計事務所ゲンプラン東京事務所を設立、
以来、音楽ホール、病院、個人住宅など 数々の設計管理業務を行う。
渡部先生の下で勉強し独立した後輩達は、多数それぞれ建築業界で活躍している。
―まず、今までのマンションと外断熱マンションの違いについて教えてください。
今までのマンションのほとんどは「内断熱工法」と言い、コンクリート躯体の内側に断熱を施すものです。それに対して「外断熱工法」は断熱材で建物の外側全体を覆うものです。人間で言えば厚手のコートを羽織るようなものですが、ここで特に注目したいことは、外断熱はコンクリートの性質である蓄熱性を上手く利用して、夏・冬ともに快適な居住空間を快適な状態に保つことです。夜間、快適な温度にした後に、エアコンや暖房を止めてもコンクリートが蓄熱された熱を放射している為、翌朝まで心地良い温度が保てます。省エネでもあり、また地球環境にも貢献出来ますね。

―諸外国のマンションは外断熱マンションですか?
スウェーデンやドイツ、アメリカなどの欧米諸国では、多くの建物が外断熱で造られています。欧米諸国の人が「日本の建物の多くが内断熱」ということを知ったら、驚いてしまうくらい外断熱の建物が主流となっているようです。
―今まで何故国内に外断熱マンションは無かったのですか?
1973年のオイルショックを境として、日本は建築物理学(水蒸気理論・温湿度理論)を核とした研究体制を取らないまま、比較的コストが抑えられる内断熱の建物を常識としてしまったのが、現状と思われます。欧米では建築実務に「建築物理コンサルタント」という専門家が加わりますが、日本では建築物理のコンサルタントは少なく、建築物理という事を教える・学ぶということもあまり耳にしませんね。
これも日本に外断熱マンションがなかった理由なのかもしれません。
―外断熱マンションが健康に良いのは何故ですか?
よくガラス窓に見られる「結露」はガラスの表面だけではなく、壁紙の裏など目に見えないところでも起きている可能性が高いのです。その結露が湿気を好む「カビ・ダニ」の温床となり、その胞子やダニの糞・死骸を吸い込むことで喘息やアトピーの一因になると言われます。
外断熱工法では断熱材がコンクリート躯体の外側にあるので温度が下がらず、又室内で発生した水蒸気を建物の外側に排出できるためで、壁紙の裏などに結露が起きることを防ぎます。またサッシュをアルミ製から樹脂製に、ガラスを単板から複層ガラスに変えることにより窓本体に結露が起こることも抑制するのです。つまり外断熱の建物は結露が起こりにくく、ダニ・カビの繁殖環境を造らない為、健康に良いのです。
―外断熱マンションが資産価値が高い理由は?
日本のほとんどのマンションは内断熱であり、コンクリートの外側には外壁材(タイル等)が貼られています。
しかし大切な構造躯体は、ほぼ外気にさらされている状態の為、昼夜・季節で大きな温度差の外気により膨張収縮を繰り返し、風雨にさらされて建物の劣化も進んでしまうというものです。
しかし外断熱ではコンクリートの外側を断熱材で覆い、更にその外側を外装材でカバーすることにより、外気温の影響とともに、風雨の影響から守られ永く建物の劣化をセーブするのです。

―外断熱マンションは省エネになりますね。
まずコンクリートには熱を蓄える性質があります。建物の外側に断熱を行うことで、外気(夏の太陽光の熱や冬の冷気)の影響を遮断します。逆にコンクリートは冷房・暖房された室温に同調します。
例えば就寝時にエアコンを停止してもコンクリートからの放射熱を受けて、涼しさや暖かさを持続することができます。これで永い将来にわたって光熱費を抑えることができるのです。
これは地球温暖化やCO2の削減にもつながることですね。
―外断熱マンションの問題点は。
しいて挙げれば建築費が多少割高になってしまうということでしょうか。
しかし、外装材とコンクリート躯体の間に断熱材を組み込むコストとサッシュ・ガラスに断熱性能を持たせる費用がかかるだけで、構造・仕上げ躯体とも変わりません。更に光熱費の節約を考慮すれば、健康・快適・資産価値という3つの大きな特徴は捨てがたいものです。建築費は建物の価値に見合ったものであり、決して高いものであるとは思いませんね。
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