外断熱マンション SHELLZE MESSAGE
シェルゼレポート 欧州外断熱の旅
6 ドイツのマンション事情
施工現場の様子。ドイツの施工会社は、日本とどこが違うの?

ドイツの住宅及び建築事情を知るべく、施工会社の工事現場にお邪魔しました。 今回見学させていただいたのは、ドイツのゼネコンの中で5本の指に入るディルフィンガー社の新築工事現場です。
このディルフィンガー社は、「建物は永久である」という考えを基に、i.volutionという理念を掲げています。 i.volution(イボリューション)とは造語ですが、長寿命・不動産の先進性を表しており、顧客・建物に対し、長期的な対応が取れる体制づくりの重要性をうたっているものです。 また、プロジェクトを行う際、価格ありきの受注は行わず、経済設計を軸に適正な工事価格を算出、施工段階では品質管理の徹底・建築物理のトラブル防止等を重視し、長い寿命の建物造りを目指しています。

外断熱の施工の様子。こちらの現場では、断熱材に防音効果の高いロックウールを使用していました。
ドイツの建物の工事費ってどれくらいするの?
日本ではスクラップ&ビルドの考え方から、古い建物が壊され新しい建物が建てられています。そして価値は、新しい物のほうが高いです。 逆に、ヨーロッパでは「直す」という意識が高く、メンテナンスや改修をしっかり行っていれば、古い建物は、外観も内装も良いことから人気が高く、価値も高いというのが現状です。
ドイツの改修工事の場合は、工事費は国から補助金が出ます。 そのため改修にかかる工事費は、新築の7割程度。 よって、積極的な保存・改修が行われています。
外壁のレンガに、穴が空いています。これは、湿気や水分を出すための通気口となっています。
断熱材を固定している様子。
外断熱改修を行う際には、付加した断熱材と仕上げ材が、敷地より道路側に越境してしまう場合があります。ドイツでは行政の許可を得れば、断熱材が空中部分に越境しても良いことになっています。よって、多くの建物がスクラップ&ビルドではなく、外断熱改修を行うことができるのです。
外壁の上(外側)に、更に断熱材(ロックウール)を固定し、通気層、外壁の順で修繕していきます。修繕により、居住者が不自由な思いをするのでは意味がありません。こうすることで、部屋の中に人が住んでいる状態のままで修繕を行うことができます。
1920~25年代の建物。上の写真の様に、居住者が住んだままの改修が行われ、現在では工事の90%が終了段階。
2015年には、内部を改修する予定です。
新築の分譲マンション。こちらも外断熱工法で建てられており、断熱材にはSHELLZEと同じグラスウールが採用されています。中古でも高いマンション。
ドイツでは中古マンションでも、建っているところが良く、管理がしっかりしていれば、時には新築より高い値段で売れるそうです。 外断熱工法は、高い断熱性が得られると共に、太陽光や風雨からコンクリートを守って、劣化を防ぐ働きがあります。 それにより、マンションの耐久年数は延び、住環境は良くなります。 住環境を良くすることで商品そのものの価値を上げ、建物を壊すのではなく、建物を大切に生かそうとする意識が、非常に高いのです。
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