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シェルゼレポート 欧州外断熱の旅

7 編集後記

編集後記


外断熱改修工事ドイツのフェッデラー橋通りで行なわれていた、住宅管理組合の外断熱改修工事。元は無断熱の集合マンションを、外断熱改修します。こちらの建物は、1920年に竣工されたもの。

スウェーデン・ドイツ両国共、現在の一般的な工法として、外断熱工法が用いられています。外断熱工法については、乾式工法と湿式工法の大きく2点が挙げられますが、両国共乾式・湿式に関して、特にどちらという判断基準は無く、施主の判断によって建てられています。

過去に建設されたレンガ造による建物では、断熱材が使われていません。レンガの厚みとレンガ自体が断熱機能を持っているので、断熱等は不要であるとのことですが、住環境を更に良くするために、外断熱改修を行っているそうです。

改修後のレンガは張りぼて。断熱材の上にレンガタイルを貼って仕上げています。こうすることで改修後も、以前の景観を崩さない工夫をしています。

発泡断熱材の取り付け居住者の生活を配慮し、既存の建物の上から、発泡断熱材の取り付けを行います。基本的には、発泡系の断熱材(EPS)で、窓の上のみグラスウールを使用。これは、グラスウールは溶けないため、火災時に避難経路が確保できるのに対し、発泡系だと液状になり垂れてくる恐れがあるからです。
断熱材この現場で使用されていた断熱材の厚さは120mm。SHELLZEでは125㎜の断熱材を使用。効果を十分に発揮させるためには、それぞれの素材に適した「厚み」をもたせることが、重要になります。

プレキャストレンガこちらが、プレキャストレンガ。レンガブロックがある程度の塊になったもの。
改修工事は終了断熱材の上にレンガタイルを貼り、改修工事は終了!

北欧では、外断熱工法は冬季の「寒さ対策」として考えられていて、断熱工法の研究は進んでおり、平行して省エネ対策(省エネ住宅)も普及してきています。

スウェーデンでは省エネ対策として、住宅で使用されるエネルギー基準(年間の冷暖房使用量)が制限されており、基準以内に納まる建物外壁構造の断熱性・機密性の計算書が、確認申請時に必要とされているそうです。

無暖房共同住宅新築工事現場クングスバッカ市フリッレソースの無暖房共同住宅新築工事現場。このように、次々と無暖房住宅は建築されています。

そのためスウェーデンでは、住宅を購入する際には、エネルギー効率が良いことが購入の決め手となるそうです。
その省エネ住宅の進化したものが無暖房住宅であります。
無暖房住宅は「パッシブハウス」と呼ばれ、私たちが案内を受けた、設計士ハンス・エーク氏が、呼び名の特許を取っており、現在広く普及されつつあります。
熱エネルギーの損失が少ない外断熱工法だからこそ、無暖房住宅を可能にさせています。

外断熱改修を行うだけで、環境に優しく、快適で、健康な住宅・生活を提供でき、そして無暖房住宅まで住宅性能を向上できれば、資産価値の向上に確実に結びつくと思われました。

美しい自然

美しい自然と完全に調和のとれた、建物に対する意識の美しさに、とても感動しました。


* 古い建物を大事にする、建物に対する考え方の違い
* 綺麗に統一された街並みを保てる都市計画に対する、行政の取り組み方の違い
* 国をあげた省エネに対する意識の違い

…ヨーロッパと日本では考え方そのものに、相違があると実感しました。

スウェーデンでは就業時間が早く、家に帰って必ず家族と団らんの時間を過ごすそうです。

スウェーデンの街並み

また、建物のメンテナンスを繰り返して、何代にも渡って受け継いで暮らすことから、1代目が家を建て、2代目が家具を買い、3代目が食器を揃える…と言われているそうです。
建物に対する意識の違いは、家族や心にゆとりのある生活を大切にし、物や人を大切に慈しむ、そんな姿勢や美意識にも及んでいると言っても、過言ではないという気がいたしました。

公園
家

100年の耐久性を目指す…これは、とても大変なことです。私たちも、まだまだ勉強していかなければなりません。

スクラップアンドビルドという言葉があります。使わなくなった建物を壊して、また新しい建物を作るということです。40年で壊される建物というのは、コンクリート自体が40年で全く使えないものになるのではなく、設備の老朽化なども含めた改修に費用をかけるより、建替えてしまえという判断をして、使う側の一存で建物を葬ってしまっているのです。それはデベロッパーやゼネコン等、仕事が欲しい側にしてみたら、希望の形かもしれません。しかし欧州では、一度作ったものを建替えずに、メンテナンスをしながら、大事に使うのが当たり前なのです。

これからは、人口減少社会になります。その時にスクラップアンドビルドをまだ行っているとしたら、瓦礫の山を作ってまだ新しいものを望むのだとしたら、それは我々の子々孫々に成長し続けるごみの山を渡すことを意味しています。

想像してみてください。
もう、こんな連鎖は断ち切るべきなのです。

先日、アメリカのゴア前副大統領が、地球温暖化対策に警鐘を鳴らす「不都合な真実」というドキュメンタリー映画のキャンペーンに来日していました。
「温室効果ガス排出抑制は、政治の問題でなくモラルの問題である。」と言っております。
また、「人類がおかしくしたものは人類が修復できる、いま行動を始めなければ死活問題。」とも言っております。欧米先進国だけでなく、省エネの観点から、中国も最近外断熱が法制化されました。
それに引き換え、日本ではようやく欧米の基準の背中が見えたくらいの、次世代省エネ基準すら採用されるケースがまだまだ少ないのです。

明豊エンタープライズの外断熱の仕様は、次世代省エネ基準を超越しています。

外断熱で、省エネで、長寿命で、地球環境にも貢献できること…
スケルトンインフィル対応で、メンテナンスしやすいマンションであること…
あなたがもしシェルゼのマンション購入するのであれば、それはご自分の満足だけではありません。
地球に対する投資であると。

今回の研修を通して、私たちが提供するシェルゼは、快適に暮らせ、それが地球環境に繋がっている意識を持てる商品であると、改めて自信を持つことが出来ました。

旅を終えて

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