外断熱マンション SHELLZE MESSAGE
シェルゼレポート 中国・上海の最新外断熱事情
中国・上海の最新外断熱事情
近未来都市さながらの上海の街中国全土で巻き起こる、空前のマンション建築ラッシュ。
国内最大の商工業都市・上海でも、昔ながらの家々から大きなマンションへと街の景観が大きく変わりつつあります。
ここで注目したいのは、中国で新しく建てられているマンションがすべてSHELLZE同様、外断熱工法であるということです。2000年の段階では、新しく作られる外断熱の建物は、日本と中国でほとんど変わりがなかったにも関わらず、6年後には70倍と、中国は飛躍的に外断熱の市場を拡大しています。これは同年の日本と比べ、約45倍にもあたる数字です。(某メーカーD社調べ)。
そこで、中国・上海の最新外断熱事情を2007年3月に視察してきた外断熱推進会議の報告会に出席。京都工芸繊維大学大学院の芝池博士の講義をうかがってきました。
国策として進む、外断熱
上海市建築科学院のエコロジーオフィス「建科生態楼」。ここは研究施設でもあり、省エネ住宅のモデルルームでもある。
では、なぜ「すべてが外断熱工法」なのでしょう。それには中国の深刻なエネルギー事情が影響しています。例えば北京は冬、マイナス10度以下になる厳寒の地です。また上海は夏蒸し暑く、冬寒い寒暖の差が激しい地域。イメージとしては大阪のような感じでしょうか。上海の人口は公式発表で1800万人。つまりエアコンの急速な普及から、電力不足に拍車がかかることは目に見えているのです。
そこで中国政府では、2000年2月に「ビル建築に対する省エネ50%の法律」である法76条を制定。2000年10月には発効されました。省エネをすすめながら快適な生活を確保する。そのためには夏の冷房効率、そして冬の暖房効率を上げることが大切。こうして、それまでほぼ無断熱であった中国で、急速に外断熱工法が広がっていったのです。
上海市でも、2005年には「上海市建築省エネ管理規定」を作成。2005年7月からは、すべての住宅建築に厳しい省エネ基準を実施しています。また上海市初のエコロジーオフィスを上海市建築科学院の中に作るなど、省エネ建築の研究に余念がありません。
上海・外断熱マンションの実例
では、具体的に上海に建つ外断熱マンションを4つ、ご紹介しましょう。
中国の外断熱マンションの中でも先駆け的な存在「BEA WIE Apartment」右の写真は1996年に建てられたBEA WIE Apartment。法第76条制定前にたてられている、中国でもかなり初期の外断熱工法によるタワータイプのマンションです。
住居用は5階以上の部分。4階から下は石造りになっていて、外断熱ではありません。
事務所として使用されています。
2004年にできた「上海春城」。こちらは上海春城。
何棟ものマンションが立ち並ぶ広大な敷地内には、木々が美しく配された緑地帯が広がり、小川も流れています。駐車場には欧州車が多くとめられていました。
2004年の12月に竣工しましたが、一部はまだ建設中です。
中国・フランス合作のエコプロジェクト住宅「碧林湾」。「碧林湾」は、中国・フランス合作のエコプロジェクト住宅で、築2~3年。
中国国内にある新築マンション計画の多くは、このようにヨーロッパやアメリカの資本・技術協力が行われています。
敷地内は街路樹が立ち並び、どこかヨーロッパ的な雰囲気。低層と高層の棟があり、入口にはガードマンが立っていて、よりアッパークラス向けという印象があります。
「金豊藍庭」は6階建てのマンション群。塀で囲まれている。6階建てのマンションが、広い敷地に並んでいる「金豊藍庭」。
中には噴水があったりと、やはり高級な雰囲気です。
1階部分だけは石張りで、外断熱ではありませんが、窓枠には樹脂サッシを利用していました、アルミ製に比べ、熱伝導率が約1000分の1である樹脂サッシは、冬には外の冷気が室内に伝わりにくく、結露の発生を抑えます。
マンション前の道路もあわせて整備されるなど、街並ごと新しく作り直すような、かなり大規模な開発が進められているようでした。
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